被せガラスを使ったガレ風デザインの細長いステンドガラスパネルです。
工房で撮影した画像↑
今回ご紹介するのは、リフォーム工事でアンティーク品の両開きドアを設置するにあたり
100ミリ程度空いたの横の隙間に、かなり細い縦長のステンドグラスを設置した施工例です。
ご要望としては
1.問いあわせ番号「アールヌーボー-20」をアレンジしてデザインし
紫色をベースに少し黄色(辛子色)を加えた2色のガラスを使った作品。
2.柄はヌーボー系で、アンティークを予感させる様な感じにしたいとの事で
工房で実際のガラスを見ながらのお打ち合わせをご希望でした。
紫色と辛子色の被せガラス部分画像↑
使用している材料は、2層の高級被せアンティークガラスでを使用しています。
一般の色ガラスと違い、生産量が少なく入手が難しいガラスで、色数も少なく厚みも均等ではありません。
少し黄色みがかったガラスは、濃い紫色と焦げ茶や辛子色が混じった複雑な表情のガラスの一部を使用
辛子色部分はとても少ないため選定には苦労しました。
又、サンドブラスで色抜きした場合、ガラスの厚みが薄い部分は割れ安いため
ある程度の厚みがある部分しか使用出来ません。
色を層に重ねたキセの表面を彫刻する事で
下の色(クリア)が現れ色の濃淡や模様を作り出すことが出来ます。
10センチ以下で高さは2メートル以上あるかなり細長のパネルでしたが
無事納まり、お客様も大変満足されました。
尚、4月10日(日)まで 東京都庭園美術館にて、パリのオルセー美術館が所蔵する
ガレの作品とデザイン画が展示されています。
最終日ぎりぎりですが、見に行きます。
東京都目黒区A様邸
リフォーム工事 住友林業ホームテック(株)
問いあわせ番号 「DWW14-14E-Galle ブログ」
技法 超ハードラウンド型ケイム技法・パテ詰め
特殊ガラス アンティークグラス
特殊技法 被せガラスエッチング
パネル寸法 96w×2114h
見え掛かり寸法 82w×2100h
デザイン・制作・施工(有)マリヨステンドグラス