前回のブログ記事の続きです。
3枚の絵付けのステンドパネルを修復し、新規に制作したランセット型パネルといっしょに
マービン社製の木製サッシ窓に設置するというご依頼でした。
アンティークの3枚の絵付けパネルは、高さが同じではなく不揃いで、ケイムも劣化しグラグラの状態でした。
窓の寸法は3枚同じですので、不揃いの寸法のパネルを窓の寸法に合わて制作しなければなりません。
さらに3枚が横に並ぶため、横に通ったデザインラインを揃える必要もありました。
古ぼけた感じを残したいとのご希望で、ケイム交換しないで部分修理で対応し
さらに強度も確保しなければなりません。
新規制作のランセット型の家紋デザインも、絵付けパネルのデザインに合わせ汚し加工を施し
100年前に作ったように見せる必要があります。かなり難易度の高い仕事でした。
又、マービン社製の木製サッシ窓は、、取り付けできないタイプもあるので
早々に図面を取り寄せてもらい、取付できるかどうか確認しました。
↓このタイプの木製サッシであれば、サッシの室内側に額縁(押縁)で固定する事が出来ます。
図面を元に、適切な納まり図を建築会社様へ提案し、枠と同系の部材で、額縁を作ってもらいました。
修復を終えた絵付けのステンドパネルの1枚
取り付けの風景
新規に制作したランセット型パネルと絵付けのステンドパネル
取付完了後
新築ですが、100年前に建った家のイメージで、壁からドアに至るまで汚しテクニックを使用した家です。
デザイン・制作・施工(有)マリヨステンドグラス