古い日本のステンドグラス 富士山 松

もう20年以上も前のことですが、古い日本のステンドグラスが
修復のため、私の工房に運ばれてきました。
デザインは、昔の日本をの風景で、富士山と松の木と舟が表現されています。
船が水面に映り込んで、揺らいでいるデザイン。
松や木の枝は、キャセドラルガラスという種類のガラスを使っています。
細かな細工やデザインなどの作風から見て、宇野沢組のステンドグラス作品
だと思います。
・・・・でも鑑定士ではないので、断言はちょっと。
当時を思い返すと、不安定な暮らしの中で、あるものといえば
買い貯めた色硝子、お金や才能では買えないステンドグラスに対する情熱
環境に負けないで、持ち続ける夢・・・・
そんな事を妻と話し、確認しながらの毎日でした。
古き良き時代のステンドグラス
長い年月で傷んだ鉛、割れた硝子
修復作業はとっても緊張しましたが、諸先輩の技に恥じないよう
自分でも納得いく修復が出来たと思っています。
修復できた、新しい場所で、これから何十年も・・・・
こういうことが、けっこう自慢だったりして
そして、その自慢は
今の礎（いしずえ）になっています。
ところで、修復後のステンドグラス、どうしてるかな
「ここで見たよ」という方いらっしゃいましたら、ご一報ください。
歴史を感じる日本独特のデザイン
富士山と松のステンドグラス
修理　補修　修復　復元
ステンドグラス デザイン・製作・施工
（有）マリヨステンドグラス　東京都　MARIYO Stained Glass Ltd.
ステンドグラス作家　小林一夫