型紙通りの正確なガラスカットであれば、ガイド用の下紙などなくても組む事が出来ます。
若い頃は、いろいろな工房で修行させてもらいましたが
古くからやっているステンドパネル専門工房の職人さんは、このやり方で制作している所が多いです。
教室系のステンドガラス工房さんの場合は
ガイド用の下紙をおいて、ケイムにラインの線がズレてしまった場合その都度ガラスを削るなどして調整している方法のようですね。
作り方は様々ですが
ガラスが正確にカットされていて、ちゃんとし組み方をしていれば、組み始めた後のガラスカットの調整は必要ないわけで
組み方が悪いのに、ガラスを削って調整してしまうやり方は、私の工房ではしません。
修行時代、良く師に言われたものです。
型紙通りにガラスをカットするのが一番大切で、何のために型紙があるんか?
「ガラスをカットした後に調整するなら型紙なんかいらない。
プロとアマチュアの違いは、基本をマスターして丁寧に作るのが職人だ」
組み始めたら、ガラスを調整することなく、見えない部分も丁寧にちゃんと組む事だと教わりました。
この作品は、モノトーンのデザインです。
ステンドグラスって 色ガラスのイメージが強いけど
色を使わないステンドグラスが、けっこう人気があって・・・
色を使わないステンドグラスは、涼しげ?
夏だし!
カットが終了したので 型紙の上に置かれたガラス片を一枚一枚取って
組んでいきます。
ステンドグラス職人 小林一夫
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