修道院のステンドグラス修復 キリストの顔

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キリスト

修道院のステンドグラス移設工事でステンドグラスの修復作業をしています。
このキリストの顔写真は、修道院の窓に取り付けられていたステンドグラスの
一部分です。
ステンドグラスとは ステインされた硝子(Stained Glass)と書きますが
Stainとは、錆びた、汚れた・着色する・焼付ける といった意味があります。
グリザイユで陰影をつけて焼き絵付けを施したガラス
シルバーステインやエマイユ(エナメル)などで着色(発色)したガラス
それらガラスの断片を、鉛という線で繋ぎ合わせて一つの窓硝子が作られ
これが、本来のステンドグラスなのです。
中世の時代 字の読めない人々は、神の教えの物語をステンドグラスによって
知りました。
この写真のキリストの顔部分は、元々は透明な硝子です。
黄色く見える部分は、シルバーステインで、着色(発色)されたものです。
闇の中に輝き、時を経ても色褪せることがないガラス
それは、現代でも神秘的な光を我々に見せてくれます。
そして、今、未来(Future)へと引き継ぐために修復し
あるものは形を変え新しい聖堂に、あるものは、そのままの形で、過去から
現代・未来へと巡ります。
桜が咲く頃、新しくなった修道院に還ります。
ステンドグラス デザイン・制作・施工
(有)マリヨステンドグラス工房 MARIYO Stained Glass Ltd


4 Responses

  1. ブルン

    僕は以前からステンドグラスに興味が有りました。
    ステンドグラスの意味さえ解かって無かったです。
    プロがお書きに成られたブログ・・
    スゴク勉強に成りますヽ(^o^)丿

  2. ほおせんか

    こんにちは
    イエス様の顔、まるでルオーの絵のようです。
    全体が分かりませんが、何か深く訴える表情です。
    古いものを、次の世に引き渡す、大切な、繋ぎのお仕事ですね。
    見事にこなされ、新たな光りが・・・
    完成される、春を楽しみにしています。
    (ステンドグラスの意味初めて知りました。ありがとう)

  3. 小林一夫

    イエス様の顔 まるでルオーの絵のようです・・
    ルオーはステンドグラス工房で修行していた経験があるので
    ステンドグラスの影響をかなり受けた画家です
    ステンドグラスの鉛は影(暗闇)を表現し
    その影の部分があるからこそ光りを感じる
    ルオーの絵画は、光と影を実にうまく表現しています
    硝子が「光」なら
    影を味方にして、光に新たな光と力が加わってステンドグラスになります
    ステンドグラスは「光と影」で できているのだと思います
    あ〜 また「うんちく」が始まってしまいましたです(;´▽`A アセアセ
    スンマヘン (^_-)-☆ でも
    修復仕事 楽しいですよ 
    壊れたものを治(直)せるって 幸せなことなんです
    自分は治せませんが (^_-)-☆

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