ガラスカットが終わったので 鉛線を引くための機械で鉛線を引きます
鉛線を作るための機械 JOSEF HAAS社製 ↓
鉛線は、図柄に応じて いろいろな幅・形状・堅さの鉛線があり
今回は「ラウンド型ケイム」という 肉厚の厚い鉛線を使います
いろんな幅の鉛線を作るためのコマと歯車があります↓
↓出来上がった鉛線です(右の3本がラウンド型ケイム)
ステンドグラスの作り方(組み方)は左下から、ガラスを置き、鉛線で組みます。↓
面取りガラスなどは、傷がつかないように 養生します。
ステンドグラス 作り方 レッドケイム 編
ステンドグラスパネル制作専門工房
(有)マリヨステンドグラス MARIYO Stained Glass Ltd.
ステンドグラス作家 小林一夫
6 Responses
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ほうせんか
こんにちは
いよいよ鉛線を作り、組んでゆくのですね
鉛の線って、硬いのですか?
ガラスに沿って、素手で曲げるのですか?
小林さん・・・力持ちなの(笑)
鉛線は、ガラスとガラスを繋ぐ役目だけど
作品に鉛色のラインが入ることにより、躍動感や、強さ、弱さを、あらわせますね。
色んな種類のガラスと、鉛線(鉛色)で、助け合って、ステンドグラスは輝くのですね。
お疲れ様~です。
小林一夫
ほうせんかさん
気になっていました・・というステンドグラスの工程
いよいよ鉛線(レッドケイム)を作り 組む行程に入りました
鉛以外の金属の配合を変えることで
柔らかいケイム 硬いケイムを作ることが出来ます
私の工房では 硬さの違う鉛線のインゴットを3種類用意しています
これって 企業秘密です(笑)
科学は弱いので、何故硬くなるかなんて 質問しないでください (*- -)
最初は粗挽き用のコマ 次に仕上げ用のコマを使って
2段階の行程でレッドケイムを作ります
ガラスに沿って、素手で指先と工具を匠に操って曲げます
ガラスに逆らわず、決して逆らってはいけません(笑)
組む時に、作業台に図案が描いてありませんから
いつも最短の寸法を計りながら ガラスのカットを頼りに組んでいきます
もし 寸法がおかしかったら それは 組み方に問題がある訳で
ガラスを削って調整したりすることはしません
強度に劣る仕上がりになってしまいます
大切なのは 図柄に合った溝幅での型紙のカット 正確なガラスのカット
正確な鉛線の通し方(組み方)です
鉛線の鉛色は、光を通しませんから、暗闇になります
ガラスを通した光と暗闇とで、光と影が生まれます
影があるから、光を感じ
光と暗闇が助け合って、輝くことが出来ます
躍動感のある線(暗闇) とても大切なんです
なんか 偉そうな先生になっちゃいましたね(笑)
ウンチクが多すぎました ゴメンナサイ( ̄○ ̄;)
ご質問 ありがとうございました。
ブルン
沿線自体も作るとは知りませんでした・・
既製品が有るのかと思ってました・・
沿線は軟いと強度が弱く成るし・・
硬ければ曲げるのが大変だし・・難しいっすね
だけど、こう言うジグソーパズルみたいな事って
楽しいでしょうね
みゅう
鉛が硬くなるのはアンティモンだと思うけど…沿線を自前で作るということは、これかなりの強味だよね!なんてたって自分で好きなの作れちゃうんだもん…ん~(;一_一)すばらしい!師匠と呼ばせてくださいm(__)m
小林一夫
ブルンさん ご質問ありがとうございます
現在では、ステンドグラス教室も普及し
ステンドグラスの材料店で 既製品の鉛線を買うことが出来ますが
私がステンドグラスを始めた頃は、工房に頼んで引いてもらっていました
古くからやっている工房は 鉛線機械を持っている所が多いようです
鉛線も色ガラスも、とても貴重でしたので
買うというよりは 分けていただくという感覚でした
鉛線を大切に油紙でくるんで 保管していました
若い頃 鉛線機械を持つのが 夢でしたよ
鉛線も鮮度が良いほうが半田の付きが良いので 組む直前に引きます
どうすれば 直線が美しく 曲線は滑らかな美しい線を表現出来るか
硬さ 柔らかさ 強度 いろんな事を考えて 鉛を使い分けします
見た目はジグソーパズルみたいですが、組み込まれているので
ガラス片を簡単には取り外しすることはできません
なので 修復は大変ですが 作る事は 楽しいですね
小林一夫
みゅうさん さすがですね
アンティモンを入れることで 硬くなります
昔、修行先の師匠の工房で
水道管を溶かして 鉛のインゴットを作っていました
全面半田の技法だったので
鉛にアンティモンを加える事はありませんでした
アンティモン入れると 師匠(支障)がでます(笑)